地域冷暖房×ホテル

1998年の開業以来、常に快適な空間を提供し続け、高い支持を得ている小田急ホテルセンチュリーサザンタワー。近年では、新宿駅近くの立地を活かした「トレインビュー宿泊プラン」でも注目を集める同ホテルは、開業当時から地域冷暖房を導入しています。地域冷暖房のメリットについて、販売促進支配人の畔上 さゆり様に、ホテル運営という面からお話をうかがいました。

お客様が違和感を感じない自然な空調。
ご意見がないことが何よりの価値です。

小田急ホテルセンチュリーサザンタワー販売促進支配人
畔上 さゆり
(インタビュー:2011年4月)

畔上 さゆり様

Q1. ホテルが地域冷暖房を導入することで、
どのようなメリットがあったとお考えですか。

やはり、客室ごとに自由に温度を設定できることが大きいと思います。今では客室ごとの温度設定が一般的ですが、当ホテルでは1998年の開業時からそのサービスを提供することができました。それはやはり、地域冷暖房ならではだと思います。

Q2. 客室ごとの温度設定が可能なことは、とても重要ですか?

はい。当ホテルはアジア、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアなど海外各国からのお客さまも多く、日本を暑いと感じる方も、寒いと感じる方もいらっしゃいます。こういった点で、客室ごとに温度設定ができることは大きなメリットだと感じています。

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Q3. 空調に関して、お客さまからご意見をいただくこともありますか。

当ホテルでは、お客さまにご意見を書いていただくコメントカードを設置していますが、空調に関してお客様からご意見をいただくことはほとんどありません。ご意見をいただかないことこそが価値なのではないかと思っています。

Q4. まったく気にならないほど
自然な空調ができているということでしょうか。

そうです。違和感を覚えたときに初めて気づくのが、ホテルのアメニティ(快適性)の存在だと思います。ホテルとは、お客さまにとって快適であることが当然の空間でなくてはなりません。そういう意味でも、ご意見をいただいていないことは、大変価値のあることだと思っています。

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Q5. スタッフの方々の反応はいかがですか。

厨房、レストランのホール、ロビー、バックオフィスなど、地域冷暖房は細かく温度設定ができるため、スタッフも仕事に集中できていると思います。

Q6. 快適な環境であることが、仕事にも良い効果をもたらしていると
感じられることはありますか。

あります。やはり働いている本人が満足しないと、お客さまに満足いただけるサービスを提供するのは難しいと思います。特に接客業はその影響が大きいですね。私たちはES(Employee Satisfaction=従業員満足)にも力を入れていますので、この点でも地域冷暖房の効果があらわれています。

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Q7. 地域環境への貢献という面ではいかがでしょうか。

CO₂削減や地下鉄の排熱を利用したエネルギー活用など、地域冷暖房を使うことで地球環境に貢献していると思います。私たちは、「安全・安心を前提としたホスピタリティあふれるホテルを目指す」「地球環境に配慮した取組みを行う」「地域社会の持続的発展に貢献する」を重点課題に社会貢献活動をしていますが、いずれにおいても地域冷暖房が果たしている役割は、とても大きいと思っています。

Q8. お客さまをもてなすホテルでは
地域冷暖房が役立っているといえますか。

はい。当ホテルの眺望や夜景など「非日常の特別感」を味わっていただく空間を演出するためにも、まず「日常の快適」が提供できないと成り立ちません。「日常の快適」を支える地域冷暖房は、まさに必要不可欠といえます。

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